改めてですがキャリアという言葉の語源は、轍。馬車の車輪が通ったあとと言われています。今まで自分が歩んできた過去の足跡やこれからどこに向かおうかと将来のことも含めてキャリアをとらえていただけると良いのかと思います。昨今色々なことが起こるので、過去の経験だけで将来を選ぶのが難しい時代ではあります。そうは言っても自分が過去何をしてきたか、何を選んできたのかはこれから生きていくヒントとなり得ることではないかと思います。どうしてもキャリアというと、仕事と捉えてしまう傾向が強いです。皆さんどうでしょうか。昔と違って、生活で起きることが、仕事に影響を及ぼさない方が少なくないですか。若い世代は、ダブルインカムも多く仕事も生活も含めた、広い意味でキャリアをライフキャリアとして捉えていると言えるのではないでしょうか。昨年、女性活躍推進法と同時に職業能力開発推進法の改正がありましたので、ぜひ法律や社内の制度だけではなく自分のキャリア、社内であれば社員のキャリアを考える場もセットする取り組みが必要になると思っています。例えば、ライフイベントとして、結婚、出産、育児等があります。私の場合、両親とも健在なので、介護までは行かずとも親からの頼まれごとで呼び出されることが非常に増えています。時間の配分を考え直すタイミングに来たのかなと思ったりします。結婚して「妻」、出産して「母」という役割だけでなくて、以前の役割だった「娘」という役割を再度とる。そういったことが出てくるようになってくるのではないかと思います。
ただやはり仕事や生活は日々のことなので、忙しい忙しいとイライラかりかりします。面談でも似たようなケースをお聴きします。「このままの状況をほおっておくともう私、無理かもしれません。しんどいです。」という内容です。何のために自分はこの生活をしているのか、何のためにこの仕事をしているのか、一度立ち止まってそこを客観的にみる時間を意図的に持っていかないと流されて疲弊してしまいます。
ですので、ぜひ月に1回でも半年に1回でも良いので、ソロタイムといいますか、自分のためだけの時間、自分のキャリアを考える機会を意図的にもつことをぜひ、オススメさせていただきたいと思います。