イベントは、カラリストスクール・ワムI.C.Iの上級者向けのコースを修了し、認定講師として登録されている方々を対象として行われました。
修了生の方の事例発表、ヨシタ校長による講演、色彩を活用した演奏会、講師間の交流会など、盛りだくさんの内容となっていました。
なかでも、修了生の方による事例発表会は、講座受講を通して得られたスキルや資格をどのように活かしていけば良いのか考えていらっしゃる方々にとって、非常に貴重な機会になったのではないかと感じました。
事例発表会は3名の方によって行われました。
トップバッターの大津秀子様は、行政を活用したネットワークづくりに関する事例を発表されました。
カラリストとしての活動を始めた当初は、区役所で募集していた「街の先生」に登録し、地域のボランティア活動からスタートされました。地域のイベントにはカラリストとして、小規模なものでも積極的に参加されていたそうです。こうした活動で知り合った方を通じて、生涯学習財団の講師としての活動も始まりました。
これらの活動での口コミや、区の広報誌への掲載などを通じて、受講生の方が着実に増えてきたそうですが、今度は仕事依頼の調整の難しさという新たな悩みも出ている、というお話しもなさっていました。
イベントの際には必ずアンケートを実施し、次のイベントにはそのアンケート内容を踏まえた改善をしていくようにしているそうです。常に「アレンジとチャレンジ」を心がけている、との言葉が印象的でした。
続いて登壇された高田智子様は、徳島での活動事例を発表されました。
高田様は、徳島に移る前は都内で300名の従業員を束ねる経営者をなさっていたのですが、家族のあり方・お子様の教育のあり方を巡り、経営者としての地位を手放して徳島に移られたのだそうです。
友人も全くいない土地で自分に何ができるのか、を考えた結果、かつて学んだカラリストの活動を行うことを思い立ちましたが、都内とは異なり、カラーのコンサルに対する対価も十分な金額はまだ望める環境ではありませんでした。
それでも、自分にできることは何か?を考え、地元のカルチャーセンターでの活動を通じて、カラリストとしての活動を深めていかれました。
地道な活動が実を結び、着実に徳島の受講生を増やしているとのこと。今回のイベントにも、主宰するカラリストスクール・ワムI.C.I徳島校の修了生が3名いらっしゃっていました。
最後にご登壇されたのはインドネシアに在住の古田淳子様です。
古田様はご主人の海外赴任に伴いインドネシアのジャカルタに移られ、現地の日本人の方を対象にカラリスト講座を自ら立上げていらっしゃいます。カラリストスクール・ワムI.C.Iの運営方法を手本とし、ベーシックコース、ステップアップコースとレベルアップして学べる仕組みを構築し、好評を博しています。
古田様の場合は、ビザの関係上、受講料を頂く形での活動ができないとのことで、無償での活動ゆえの苦労話もありました。
ただ、苦心しながらも前に進もうとするポジティブな姿勢は、古田様の人生を多いに豊かにするものではないかと強く感じました。「肌の色が違ってもパーソナルカラーの考え方は共通して活用できることが分かった」と力強くおっしゃる姿が印象的でした。
現在はインドネシアで知り合った方々にカラリストスクール・ワムI.C.Iの東京校の上級コースを受講してもらい、ジャカルタで講師として活動できるよう人材育成を進めているとのことでした。