学習サービス事業者のマネジメントということで概要をお伝えしたいと思います。
学習サービス事業者は、戦略を持って事業計画書を策定し、文書に記録しなければいけないということになっています。
ただISO29990は、公式教育・訓練(小中高校など)を除く学習サービス提供機関全般を(広範囲に)対象としているため、その活用には教育関係者としてのreadinessが必要となります。 例えば、学習塾と幼児教育や英会話スクールでは、教育目的・目標も異なり、その教育特性や教育手法も異なります。
「ISO29990」に対するその適合性や、マネジメントの有効性を継続するためには、きちんとマネジメントシステムを見直さなければいけません。
マネジメントシステムにおける「ISO29990」に対する不適合をあらかじめ予防する場合や、既に不適合が起こっている場合の措置につきましては、予防処置および是正処置も規定されています。
また、適切な財務管理システムを構築、確立しておかなければいけないということ。それから、学習サービスを提供する際のリスクを特定し、評価、管理するためのシステムを確立しなければいけないということも規定されています。
人的・物的資源の割り当てということで、先ほども少し触れましたが、どういう人的・物的資源を使うのかということにつきましては、どのような特定のニーズがあるのかを配慮して、学習のために必要な人的・物的資源を維持していかなければならないことになっています。
「ISO29990」への適合性とマネジメントシステムの効果的な実施維持を証明するためには、その内部監査の手順を確立しなければならないということ。
また、内部監査員の適性および禁止事項や、監査結果の明確な報告をし、その結果に基づいてどのような処置を行っていかなければならないのかということもあります。
フィードバックをしっかりと収集、分析、回答。それに基づいた対応を行うためのシステムを確立することも定められています。